令和6年の第1回日進市議会定例会では、災害対策や市制30周年に向けた取り組みが重要な議題として取り上げられた。
特に自然環境の保全に関する市民からの署名が2,230筆集まり、市長に手渡された。市長は「市民の皆様の思いを真摯に受け止めており、北高上緑地を無くさないような取り組みを続ける。」と述べた。
また、高齢者や障害者の雇用問題も議論の中心となった。市では、障害者雇用の促進に努める必要性が強調され、「スクールロイヤーを活用したいじめ対策」も重要視されている。現行の制度では、教員の負担軽減も必要とされており、外部講師の雇用についてはまだ具体的な計画には至っていない。
特別支援学級に関しては、本年度は280名の児童が在籍し、10年前と比較して特別支援教育への理解が深まっているとされる。市の特別支援教育指導員がその重要な役割を果たし、また、教師が指導することの重要性が強調された。
さらに、日進市におけるプログラミング教育の進捗にも触れられ、子どもたちがプログラミングに触れる機会が増えている。また、来年度からは加算措置の適用が始まり、必要な人員を確保できるような体制も整えていく旨が説明された。
一方、地元では地域公共交通の利便性向上が議題として取り上げられ、特に高齢者の交通手段確保や若者の利用促進策が求められた。市長は、交通の無料化を実現したいとの意向を示しており、ポイント還元方式の導入を検討しているが、未だ具体的な体系化には至っていない。
このように、多くの課題が山積する中、市民の声を反映した施策が期待される。今後の施策決定には、市民との意見交換が更に重要になってくるとされ、全体的な見直しが必要との感触が得られた。