令和3年第4回日進市議会定例会が11月25日、開催された。
議長の武田治敏氏は、市民生活を守るため新型コロナウイルス感染症対策を重視し、未だ厳しい状況であると指摘した。また、今定例会に上程された17議案の内容に触れ、慎重な議論を求めた。
特に注目されるのは、議案第72号「日進市ポイ捨て及びふん害の防止に関する条例の一部改正」である。市民等の生活環境の美化を目的として、路上喫煙禁止区域の指定や条例名の改称を含む改正案が提出されている。市長の近藤裕貴氏は、「条例の改正は市民の健康と生活環境を守るために重要と述べた。
加えて議案第73号「日進市国民健康保険条例の一部改正」も採り上げられた。こちらは出産育児一時金の額を現行の42万円に維持し、財源を工夫する内容となっている。健康福祉部長の牧野かおる氏は、国の施行令の改正に応じた措置であると説明した。
また、令和3年度日進市一般会計補正予算(第7号)および(第8号)も審議された。特に第7号では経済対策として、子育て世帯への臨時特別給付金の支給が計上されており、支給対象に対して1人5万円の支給が決定された。こども未来部長の川本賀津三氏は、これがコロナ禍で困窮する家庭への支援になるとの意義を強調した。
その他、公の施設の指定管理者の指名や、し尿処理の協議案も上程された。市長はこれらの管理運営の質を高め、市民サービスの向上に寄与する重要性を訴えた。議会は最終的にすべての議案を可決し、今後の公共サービス向上に向けた取組みを確認した。次回の定例会は11月30日に予定されている。