令和3年第2回日進市議会定例会では、地域社会の重要な課題が議論された。特に公共交通や新型コロナウイルスによる影響についての修正案が浮上した。
公共交通対策が問われた中で、福安淳也議員は「くるりんばすの役割と運行スケジュールについて質問」した。生活安全部長の萩野氏は、地域全体を循環する交通ネットワークとしての機能を述べ、「最短で令和3年10月の運行開始を予定」と回答した。
また、一般質問では新型コロナウイルスの影響に関する指摘もあった。ごとうみき議員は「コロナの影響で生活困窮に陥る市民が増えている」と訴えた。健康福祉部長は「住居確保給付金の申請件数が昨年度に比べて増加した」とし、実態に対する支援を強調した。
農業に関する質疑も行われ、大橋ゆうすけ議員が「農業の採算性と支援策について」言及した。水野産業政策部長は、「担い手の高齢化が進んでおり、農地維持が困難な状況にある」と危機感を示した。特に、農家への多面的な支援が急務であるとした。
一方、議案においては、日進市国民健康保険条例や障害者福祉センターの条例改正、補正予算が上程された。各議案に対して質疑が行われ、議員たちは実情に即した条例整備を求めた。特に、障害者福祉センターの相談業務には多くの関心が寄せられ、今後の運用について意見が交わされた。
最後に、総括質疑として山田久美議員が「公共交通の業務委託内容や車両購入について詳細要求」を行い、市としての透明性と市民への情報提供の重要性を指摘した。議長は、一連の質疑を受けて今後の議会運営に役立てる意向を示した。そして、6月29日に予定された本会議の再開を告げて閉議となった。