令和4年第1回日進市議会臨時会が5月17日、開会された。
この臨時会では新型コロナウイルス感染症対策に関連した補正予算を含む8議案が審議対象となり、議会の成り立ちや運営に関わる重要な課題が議論された。
市長の近藤裕貴氏は、臨時会に先立ち挨拶し、現在実施されている第3回目のワクチン接種について触れるとともに、1,600万円の減収に寄与する固定資産税の軽減策についても説明した。
特に注目されるのは、議案第30号の「日進市税条例の一部改正」に関する内容で、固定資産税が約2.5%引き下げられることになる。副市長の水野隆史氏は、この改正による影響は市民にとっても大きなメリットが期待できると述べた。
また、議案第32号国民健康保険税についても質疑が行われ、多くの議員から、課税限度額引き上げの理由や影響についての質問が寄せられた。健康福祉部次長の祖父江直文氏は、負担の上昇を抑えるための措置だとしつつも、中低所得者にとっては厳しい状況であることを認めた。
このほか、議長や副議長の辞職、選挙に関する議題も盛り込まれ、正副議長の交代がスムーズに行われる運びとなった。新しい議長に就任した青山耕三氏は、就任お礼の挨拶で議会の活性化を進めるため、議員の協力を求めていた。
この様に、今回の臨時会での議論は、新型コロナウイルス感染症対策に関わる重要な事案が多く、市議会の運営や市民生活に直接影響を与える内容が多岐にわたっていたことが伺えた。