江南市議会の令和5年12月定例会は12月6日に開かれ、議事は午前9時に開始された。初めに、会議録署名者として三輪陽子議員と東猴史紘議員が指名された。その後、一般質問が行われ、岡地清仁議員が壇上に立った。
岡地議員はまず、北部中学校との意見交換会の参加を通じて、未来の世代のニーズに応える都市政策の重要性を強調した。特に、江南市を愛する全ての市民が誇りを持てる街づくりの決意を示した後、さまざまな議題に移った。
質問の一つとした火災発生時の消防隊の相互応援協定については、形式的に隣接する自治体との協定が締結されていると述べ、協定に基づく機能が円滑に働いていることを確認した。上田修司消防長は、「相互協定により、大規模な火災等への迅速な対応が可能だ」と話した。これに対し岡地議員は、利用が必要な消火資器材の適切な位置での管理や訓練の必要性を再認識したと述べた。
一般質問次第では、地域行政の推進に関しての議論も行われた。岡地議員は、地域の担い手不足を受けて、地域コミュニティの結束を強化するために市がどのようなサポートをしているか質問した。平松幸夫企画部長は、「地域活動を支える支援を行うことが具体的な取り組みにつながる」と回答し、定期的な情報提供やセミナーの開催に言及した。
また、児童・生徒の不登校問題も取り上げられた。岡地議員の質問に対し、村良弘教育長は、所有している教育機関での対応を向上させるため、教員への専門的な研修が重要であると応じた。小学118人、中学221人の不登校児童の存在に対し、積極的に行動する必要性を訴えた。
最後に、がん患者への支援策も議題に挙がった。がん患者に対する医療用ウイッグの補助の必要性について話し合われ、地区によって異なる状況を踏まえ、制度の拡充について意見交換が行われた。補助金を充実させることで、患者の負担を軽減し、より良いサービスを提供することが追求されている。
これに対し、貝瀬隆志健康福祉部長は、制度の見直しを進めていく意向を示しており、来年度の予算では金額の増額を要求していると述べた。