江南市を舞台にした令和6年6月定例議会では、地域の様々なアジェンダが議論された。
特に注目を集めたのは、小学校のプールを民営化し、民間プールを活用した水泳授業の実施についての進捗である。教育部長の松本朋彦氏は、令和2年度より民間プールの利用を開始し、現在は全学年を対象に進めていると述べた。しかし、他の民間プールへの拡大には受入れ人数の上限などの制約があり、今後の展開が課題となっている。
また、老朽化が進む市内の保育園については、あずま保育園と中央保育園を統合し、民間施設として新たに整備する計画が進行中である。健康こども部長の坪内俊宣氏は、関連する基本方針を策定済みであり、現在、複合化に関する手続きを進めていることを説明した。この新しい多世代交流センターの建設予定は2028年を見込んでいる。
他にも、南部リサイクルステーションが開設され、市内の資源ごみの分別が進められる中で、分別協力金の支給を通じた地域の参加を促進する取り組みも話題に挙がった。経済環境部長の平野勝庸氏は、現時点で混乱なく運用されているとし、周知の強化が必要であることを認識しているとコメントした。
しかし、議会内では、特定外来生物の駆除や野生動物の目撃についても問題視され、それに伴う市民の意識向上が求められた。市では啓発活動を通じ、この問題を周知し、環境保護と地域社会の安全を両立させていく必要がある。
最後には、江南市の企業誘致についても言及があり、曽本地区の工業用地整備が進められている状況が報告された。経済環境部長の平野勝庸氏は、予定通りに進めているとし、今後の見通しについても説明したが、他市の企業誘致状況を考慮する必要性が指摘された。