令和5年3月2日、江南市議会が行った定例会において、複数の議員による一般質問が行われた。議題には、狭隘道路対策、ボランティア活動の支援、江南市の企業誘致、新ごみ処理施設の計画、曽本地区での工業用地の整備、また市民への公共サービスに関する議論が含まれた。
初めに、狭隘道路問題に焦点を当て、尾関昭議員が狭隘道路の整備方針について尋ねた。都市整備部長の野田憲一君は、後退用地制度や地元要望による道路拡幅の施策を説明し、適正な整備を進めていることを報告した。さらに、岡崎市の条例化の事例を挙げ、他市の取り組みも参考にする必要性を強調した。
また、ボランティア活動の支援に関する質問では、公共施設の使用料減免について総務部長の本多弘樹君は、受益者負担の原則を挙げ、行政としての基準を見直すことは難しいとの見解を示した。この問題は、ボランティア団体が活動を続ける上での重要な課題となっていた。
次に、議員たちは江南駅周辺の再開発事業について質問した。議員らは、江南駅が重要な地域であるにもかかわらず、再開発計画が停滞していることに懸念を示した。都市整備部長は、今後の検討と現状報告をし、積極的な取り組みを約束した。
さらに、新ごみ処理施設の計画や、曽本地区の工業用地整備に関する質問も多く寄せられた。経済環境部長は、国や地域との連携を図りながら、企業誘致に努める方針を話した。特に、企業のニーズや採算の取り組みを重視し、今後の展望について議論された。
最後に、議員は教育問題として、不登校児童に対するフリースクールとの連携について言及。教育長の村良弘君がフリースクールの出席日数の取り扱いについて説明し、学校との連携を強化する方針を示した。市は、今後とも多様な教育の場を提供し、それによって子どもたちの成長を支援していくことを約束した。
これらの一般質問を通じて、江南市の未来に向けた様々な施策が再確認され、市議会は市民と密接で重要な対話を続ける重要性を再認識した。今後の方針決定に向けた市民の理解と行政の透明性が求められる中、議員たちの疑問や提案が市の方針にどのように影響を与えるのかが注目されている。