令和5年6月16日の江南市議会定例会では、農業の危機やパワハラ問題など多くの重要なトピックが議題に上がった。
農業について、堀 元議員(2番)は、耕作放棄地の増加に懸念を示しながら、江南市の農業政策への支援を求めた。経済環境部長の平野勝庸氏は、耕作放棄地問題が喫緊の課題であると認識を示し、農地の貸し借りの促進や担い手育成を強調した。
また、2024年問題については、ドライバー不足の影響から運送業界が困難な状況にあることを報告し、対策が求められた。特に、時間外労働の上限規制が影響を及ぼす見込みがあることも指摘された。
パワハラ問題については、企画部長平松幸夫氏が過去の調査や対策の経緯を説明した。議員たちからさらに第三者委員会の設置を求める声が上がる中で、市長の澤田和延氏は、適切な対応を重視する姿勢を示した。
公共交通に関する市長の公約については、掛布まち子議員(5番)が、いこまいCARの料金見直しについて質疑を行った。市長や関係部長からは、運転手不足の状況を踏まえた上で、今後の具体策について検討する旨の返答があった。
布袋地区のまちづくりについては、地域の活性化に向けた取り組みや、飲食店を誘致することの重要性が強調された。市が積極的に関与することで地域経済の活性化を図るべきとの意見もあった。
市営住宅の管理では、野田憲一君議員(都市整備部長)から、特に高齢者の独居問題に対応するための取り組みが報告され、また資源ごみの立ち当番制の見直しについて市民からの意見を反映させる姿勢が見られた。