令和2年9月8日に開催された江南市議会の定例会では、重要課題が多くの議員によって取り上げられた。中野裕二議員は、治水対策の必要性や、布袋駅東地区のまちづくりに関する質問を行った。特に、自然災害への備えや、新施設の建設が市財政に与える影響についての懸念が表明されました。
中野議員はまず、台風10号の影響を踏まえて青木川の清掃の重要性を訴えた。「青木川は直近の豪雨の際、越水はなかったが満水状態でした」と述べ、定期的なしゅんせつ工事の実施を要望した。これに対し、古田義幸水道部長は、県の管理下にある河川の維持管理について話し、現状に応じた要望書を提出していることを説明した。
次に、中野議員は布袋駅東複合公共施設の建設費が約67億4,000万円に上るとした上で、「これだけの投資が本当に必要なのか?」と疑問を呈した。また、「保健センターの計画について見直しが必要ではないか」とし、財政的な観点からも再検討を促した。
さらに、田村徳周議員は離婚後の親子関係や養育費に関する質問をし、子供に焦点を当てた取り組みが求められると提言した。「監護権と養育費の取り決めは、子供の権利を守る上で不可欠です」とし、江南市でも意識を高める必要があると指摘した。
また、近年の空き家の問題についても真剣に議論が交わされた。517件の空き家で今後の利活用が問われており、「アクションプランに基づき法令の整合性を持たせた施策が求められる」と部長は述べ、具体的な対策の実施を約束した。
最後に議会で報告されたインフルエンザワクチンに関する讨论も印象的だった。「今年は新型コロナウイルスとの同時流行が懸念されるので、ワクチンの確保が課題である」との説明があった。市は確実にワクチンを手配する方向で対策を講じるとした。
議会の意見や提案は、市全体の方針に影響を与える重要なものとなる。このように、社会の現実に即したさまざまな課題を議論し、住民生活の向上を目指す姿勢が求められる。