江南市議会は、令和2年3月4日に定例会を開催し、さまざまな議題が議論されました。
特に注目を集めたのは、巡回バスの運行実現に関する財源の確保に関する質問です。
掛布まち子議員は、江南市に巡回バスを走らせるための請願署名が1万591筆集まったことを示し、現在の公共交通政策の問題点を指摘しました。市当局への期待も込められた発言が多くみられ、「国の補助金や特別交付税の活用をお尋ねしたい」と施策の具体化を求めました。その際、都市整備部長の野田憲一氏は「巡回バスが国庫補助金の活用が可能であるが、今後の検討課題にしたい」と答えました。
次に、気候非常事態宣言に関する質問がありました。
藤岡市の教育長、村良弘氏は「温暖化の影響が顕著化している」との認識を示しつつ、「今後の状況を見守りつつ検討していく」と述べました。この件に関し、掛布議員は、江南市として明確な態度を求め、その計画を進めるべきと提案しました。
さらに、市の国民健康保険制度における国保税の連続的な値上げについても議論されました。河合正猛議員が提起し、赤字を解消するための政策の必要性が指摘された他、健康福祉部長の栗本浩一氏は「県単位化の影響で、予算の見直しが必要である」と情報提供しました。
また、江南市では今後も積極的に国の補助制度を活用し、生活環境の向上や持続可能な地域社会の構築を目指す方針が示されました。特に、コミュニティ交通の活発化や公共交通の利便性向上が重要であり、地域への投資を呼びかける姿勢が強調されました。
このような議論を経て、江南市は今後の施策実行に向けて課題解決への意欲を見せています。この定例会を通じて、幅広い市民の声を意識した政策実施が期待されています。