令和6年3月18日、江南市議会は令和6年度一般会計予算案を含む37の議案を審議し、全て可決された。
今回の議会では令和6年度江南市一般会計予算が318億801万円と、前年度比8.1%増の内容で承認された。
特に注目されるのは、個人住民税の引き下げに伴い、税収全体が増加する見込みであり、安定した財政運営が期待される点だ。
議案の中で特に影響が大きいのは、江南市国民健康保険税条例の改正で、国民健康保険税の負担が増加する見込みだ。年金生活者や低所得者にとって負担はかなりのもので、議員からは懸念の声も上がっている。
また、介護保険制度においても、貸与制限を解除する措置や、円滑なサービス提供のための補助制度見直しが提案されており、特に高齢者からの支持が期待されている。
議案第4号に関して、布袋ふれあい会館の浴場廃止に対する反対意見も上がった。市民にとって高齢者の福祉は不可欠であり、廃止された公共浴場の代替策が必要だと訴えられた。
審議の過程では、水道事業等に関する条例改正にも触れられ、上下水道の基盤強化に取り組む方針が示された。
さらには、数多くの議案において衆議院選挙に備えた委員会提出議案や、危機管理室長の配置に関する決議案も提出され、細かな運営体制の確立が求められた。
今後の江南市においては、これまでの議論の結果を基に、市民の生活向上に向けた施策が実施される運びとなっている。市民協働を基に行われることが期待され、さらなる改善を求めていくことが肝要だ。