令和3年9月27日、江南市で定例市議会が開かれ、様々な議案や請願が審議された。議案第55号では、江南市布袋ふれあい会館の設置及び管理に関する条例の一部改正について、利用料金の見直しが提案された。テニスコートの利用料金を引き下げる一方で、施設利用料金の増額が盛り込まれている。この変更に対し、「受益者負担の適正化」を目的とした説明がなされたが、市民からは「日常的な利用に影響が出るのではないか」との懸念も上がった。
議案第56号は江南市手数料条例の一部改正について、こちらも使用料の改定が提案されており、特に農地台帳の閲覧手数料が設定され、近隣市町との比較が論点となった。
また、議案第69号では令和3年度江南市一般会計の補正予算が審議された。この補正はインフルエンザ予防接種の補助金や公園整備等が含まれており、特に「予防接種助成」は市民のニーズに応えたものであるとの意見が出た。
経済環境部からは、廃棄物処理手数料に関する改正案も提起され、手数料の適正化が進められた。地域住民からは「適正な負担で持続可能な環境への配慮を進めてほしい」という声も聞かれた。
さらに、今回の会議では江南市の公民館などの公共施設に関する請願が多く出され、特に公共施設の使用料の値上げ中止を求める声が挙がった。議員たちは市民の声を反映させるため、使用料金設定の透明性や、適切な公民利用の促進について強調した。
市長は、議会での意見を尊重して今後も市の施策に反映させるとコメントし、議会閉会後には市と市民との信頼関係の構築に尽力していく考えを示した。予算案や条例改正について、今後も議論が必要になるとする意見が多く見られ、市民生活に影響する重要な議題であったことがうかがえる。