令和4年3月の江南市議会では本年度の予算案を中心に27議案が提案され、重要事項が議論された。
今回は、特に「令和4年度江南市一般会計予算について」と「令和3年度江南市一般会計補正予算について」が焦点となった。
予算案は320億7,582万3,000円で、前年同期比7.3%の増加を見込んでいる。これに対し市長の澤田和延氏は、「本予算は市民生活を支えるために不可欠であり、慎重に審議してほしい」と述べた。
その中で、新型コロナウイルスの影響が引き続き続いていることから、感染対策への予算配分も重視されている。特に新型コロナウイルスワクチンの接種体制の整備や、感染防止策としての地域経済支援策が重要なポイントとなっている。
また、議案第2号として提案された「江南市固定資産評価審査委員会委員の選任について」は、古田嘉且氏の再任を提案しており、再任理由として市長は「固定資産評価の公正性を保つため」と説明している。
さらに、続いて江南市新工業用地整備事業基金の設置に関する条例案が示された。これは、新たな工業用地の整備を促進し、雇用創出を目指すもので、地域経済の活性化を図るものである。市長の澤田氏は「新工業用地整備を通じて企業誘致を進め、地域に新たな活力を生み出す」と強調した。
このほか、上下水道事業についての各種条例改正案も相次いで提案され、これらも含めて議員による慎重な審議が求められている。
総じて、今回の議会では今後の江南市の施策が確定する重要な会議であるとの認識が共有された。