令和5年6月、江南市議会において様々な議題が討議され、特に市長の施政方針とその実行について市議たちが活発な議論を展開した。
本会議では、市が策定した第6次江南市総合計画についての質問が中心に行われ、その中で次期計画の進捗や市内の様々な問題に対する取り組みが強調された。特に、長尾光春議員は市の計画に基づくまちづくりの重要性を訴え、その具体的な内容について市から明確な回答を求めた。
また、新しく開館した図書館については、利用状況が好調であることが報告された。教育部長の松本朋彦氏は、新図書館での貸出冊数が前年に比べ大幅に増加していると明言し、地域住民の文化活動への貢献を強調した。さらに、図書館の資料をより効率的に利用するための施策も今後検討していくとの方針が示された。
加えて、消防長の上田修司氏は、消防体制の充実を図るために北部拠点の形成が必要だと語り、時代に合わせた安全対策や効率的な運用方法の重要性を訴えた。市民の安全を守るために必要な施策を一元化して強化する意義も述べられた。さらには、江南駅周辺の開発についても、地域の交通環境改善を目的とした計画の進捗状況が報告され、市民の期待を反映する形で検討を進めていく意向が表明された。
江南市では、市民サービスの向上を目指し、振興会との連携や各種団体からの意見を反映した施策を続けており、地域共生社会の実現も強く意識している。このため、各種事業を推進する中での優先順位付けが課題となっている。また、公共交通機関の充実についても議論が交わされたが、喫緊の課題として、いこまいCARの利用促進や新しいオンデマンド型バスの実証を推奨する声が多く上がった。
最後に、全体的な市の運営についても、それぞれの議員から市民のニーズに応じた柔軟で前向きな施策を求める意見が多く寄せられ、江南市は今後様々な挑戦と変革を通じて市民生活の向上に寄与することが期待される。