令和5年12月7日の江南市議会では、重要なアジェンダが数多く取り上げられた。議会は、公共交通や市営駐輪場に関する一般質問を通じ、市民生活に密接に関連する問題に焦点を当てた。
江南市の市営無料駐輪場の継続の是非について、特に若者を中心に利用者から強い支持が寄せられた。多数の利用者は、将来的に駐輪場の有料化や廃止がなされれば、自らの生活が圧迫されると懸念を表明した。この意見は、11月に行われた地域のアンケート調査からも顕著に示されている。片山裕之議員は、実地調査を通じて、周辺住民から無料駐輪場の維持希望の意見を多数得た。このため、今後も行政には、市民の声を尊重した施策を進めるよう求められている。
公共交通の改善も緊急な課題である。名鉄タクシーの料金改定により、交通サービスのコストが増加している。市長は、現行のいこまいCARの収益を保障するために、迎車料金の市負担案を検討する意向を見せており、必要な調整を進める方針である。今後、AIオンデマンド車両の導入や、地域特性を考慮した新しい公共交通体系の整備に向け、検討が進められるという。
また、江南市の介護保険料は、この数年間で着実に上昇を続けており、特に低所得層の高齢者に対しては、生活に大きな負担を強いる結果となっている。現在、過剰な介護保険料に蓄積された基金の取り崩しと、負担軽減策の実施について議論がなされている。特に、要介護状態の高齢者への支援が求められており、相互扶助の観点からも適切な介護保険政策の再設計が望まれている。
すいとぴあ江南における公衆トイレの整備に関する要望も浮上した。江南市の公共施設において、特に女性や高齢者にとって使いやすいトイレ環境の整備が急務であり、トイレの洋式化や清掃状況の改善が求められている。多くの市民が、江南市がいかに住みやすい場所であるかを外部に示すためにも、公共トイレの整備は重要であると認識している。
最後に、市長の集まりや、地域でのいろいろな取り組みが市民参加としても活用されることから、より良い公共の場としての役割を果たすために、各課が連携し、政策の透明性と、市民に対する説明責任を果たすことが期待されている。市民の声を活かし、今後の施策に還元することで、より良い江南市を目指す必要がある。