令和4年3月1日に開催された江南市定例議会では、消防行政の新たな課題、アレルギー対応給食、および江南駅前の再開発に関する議論が交わされた。
まず、消防行政については、現状の課題を明確化するとともに、北分署の建設が待たれていることが強調された。特に、北部地域における救急対応の遅れが指摘され、約6.8分の平均到着時間が示される中、北部地域の住民の不安を解消するためにも、消防署北分署の設置が急務とされている。議会では、市長も含む全員一致で必要性が認識されており、今後の財政状況や建設の進捗が注目される。
また、給食問題については、江南市でのアレルギー対応がレベル3の除去食にとどまっている中、保護者からの要望が増加していることが報告された。特に、レベル4の代替食の実施が求められているが、他の自治体ではこれに取り組むところもあり、江南市としても見直しを検討することが求められている。これに関して、江南市の教育長は、現行の方針に基づき、アレルギー対応に向けた取り組みを進めると同時に、モデル校での実施を検討する姿勢を示した。
江南駅前再開発については、現状のロータリーの活用法に新たな提案がされ、地域住民の利便性の向上とともに、市民サービスが強化される方向性が示された。これには、地域住民と協力し、インフラや公共施設を一体的に活用することが含まれ、今後の具体的な計画とともに推進される見通しが立てられている。
さらに、成年年齢の引き下げが話題となり、18歳での契約や行動の自由度が増加する一方で、その影響や周知方法についても議論がなされた。具体的には、未成年者条項の見直しや、若者への事故防止対策が求められているとのことだ。