令和4年12月6日、江南市議会では重要議題が多数取り上げられた。特に、江南市個人情報の保護に関する法律施行条例及び江南市情報公開・個人情報保護審査会条例の制定に関する討議が注目された。
三輪陽子議員は、個人情報保護を巡る新たな条例の施行が、江南市の個人情報保護制度の後退を招くおそれがあると指摘した。特に、地域の個人情報保護審議会の検討を経ずに条例案を上程する過程に懸念を示した。発言の中で、「市民に対するパブリックコメントが実施されなかったことは、大きな問題だ」と強調した。
また、視点を変え新条例の内容についても議論が交わされた。阿部一郎企画部長は、新たな法律のもとでの江南市の個人情報保護措置について説明。「改正後の法律には、個人情報を本人から収集する規定がない。他の自治体の状況を踏まえた上で、新制度の運用に当たっては慎重を期す必要がある」との認識を示した。
次に、江南市職員の定年などに関する条例改正の質疑も行われた。三輪議員は、"役職定年後にも職員がその能力を生かせる制度が必要"であるとし、特に若手職員に与える影響を懸念した。阿部企画部長は、「新規採用は継続して行うため、職員構成には問題ない」と回答したが、財政への影響については今後も監視が必要であると述べた。
一方で、補正予算案に関する議題も盛り込み、特にマイナンバーカード取得促進について329万円が計上されたことも報告されている。市民サービスの向上をめざし、申請者の増加に伴い、必要な人手と機材を整備する必要があるとされている。