令和3年3月2日、江南市議会において、新型コロナウイルスワクチン接種の実施体制や外出困難な要介護高齢者等への接種に関する質問が行われた。市の健康福祉部長、栗本浩一君は、ワクチン接種に向けて必要な体制が整いつつあることを述べた。
接種体制としては、健康づくり課に新たに設置した「新型コロナウイルス感染症対策グループ」が、他の課と連携しつつ対応することが強調された。具体的には、医師会との協力を得て医療従事者の確保を進め、市民が接種しやすい体制の整備が図られているという。
要介護高齢者に対しては、特に訪問診療を利用されていない方への接種施策が課題とされ、対策を講じる必要があるとの報告があった。具体的な数値としては、要介護4は531人、要介護5は323人と、854人の対象者がいる中で、訪問診療を利用していない方多く存在している。
また、男女共同参画社会基本法に基づく取り組みについても議論があり、江南市内の管理職員の男女構成が21.5%を占めている現状から、今後も新規採用職員の男女比に配慮していく必要性が強調された。さらに、教育現場においてもLGBTに関する理解促進セミナーが開催された旨が報告され、今後も継続する意向が示された。
また、下水道の維持管理や防犯対策についても議論され、防犯カメラや防犯灯の効果について認識が示される中で、地域での見守り活動の必要性が再確認された。
こうした一連の議論を受け、市では引き続きワクチン接種体制の強化と市民への安心安全な施策の実施に努めていく方針である。