令和2年6月24日、江南市議会の定例会が開催された。この会議では、議員たちが新型コロナウイルスの影響を受けた市内の教育や福祉の現状について質問し、その後の対応策について議論を深めた。
議員はまず、市立小・中学校での感染症予防対策について、休校時の家庭学習の差が大きく、それについての是正を求める声があったことを指摘した。具体的には、「休業時に家庭学習を行っていましたが、学校ごとに差異が大きく、是正を求める声が大きかったという事実があります」と述べたのは「尾関 昭氏」だ。教育長の「村 良弘氏」は、臨時校長会を10回開催し、各学校の判断で家庭学習を支援したと答えた。
また、一般質問では、特に高齢者や障害者に対する移動手段確保の重要性が再確認された。市内には福祉タクシーやいこまいCARがあり、コロナ対策として充実が求められているが、実際の利用状況を踏まえて支援策が必要だという意見が多く出された。「今後も多くの事業者が再び経済的な影響を受けるような事態が発生するなら、国の施策を把握し、適切な対応策を検討していくことを考えています」と阿部一郎経済環境部長が強調した。
さらに、江南市の市民に向けた美化活動にも触れられ、「市内の清掃ボランティア団体や地域住民の活動を支援する制度があるが、さらなる参加を促すための広報活動が必要です」との意見が寄せられた。公共交通については、地域内の循環バスや新たな乗合型交通の導入が重要視され、「江南市が将来にわたって誰もが使いやすい交通を確保するために、他の自治体との協議も行っていきたい」との意見が出た。
このように、市民の生活に密接に関連する様々な課題が議会で話し合われ、前向きな意見交換が行われている。今後も新型コロナウイルスの影響を考慮した柔軟な対応が求められる中、市側の施策実施に期待が寄せられる。