令和5年9月7日、江南市議会にて定例会が開催され、様々な議題が討議された。特に注目されたのは、内水氾濫の現状とその対策についての議論である。三輪陽子議員が発言し、昨今の急な豪雨による被害が深刻化していることを指摘した。都市整備部長兼危機管理監の野田憲一氏は、令和4年度の最大時間雨量が56ミリであり、浸水の実績についても説明した。その背景には、地球温暖化などが影響していることがあり、今後も気象に伴う被害への対策が急務である。
三輪議員は、今年度の床上および床下浸水の状況や、その影響を受けた地域についても確認を求めた。これに対し、野田部長は床上浸水はゼロ件であるものの、床下浸水が発生したいくつかの地区名を挙げた。また、道路冠水による車両水没の報告についても触れ、早急な通行止めの実施が必要であると訴えた。
さらに、給食費無償化に関する一般質問も行われた。三輪議員は国や県が行う施策の例を挙げ、江南市でも積極的に進めるべきと主張した。教育部長の松本朋彦氏は他の自治体の状況を述べ、江南市でも検討が進む可能性があるとした。実際には、第3子以降の無償化など具体的な試算も行われ、今後の財源確保についても議論が行われた。
また、学童保育における昼食提供の必要性も問われ、こども未来部長の坪内俊宣氏が回答。市内の保護者からの要望を受け止めつつ、昨今の課題を解決するために相談を行っているとした。今年度も試行的な取り組みを行って、必要な対策を講じたいとの意向を示した。
その中で高齢者福祉や地域のコミュニティ活性化についても触れられ、活動支援の重要性が再認識された。江南市は市民サービス向上の一環として、市民との連携を図り、今後も施策を推進していく姿勢を強調した。