令和5年9月5日、江南市議会の定例会が開催され、各議員が市政に関する一般質問を行った。
特に注目されたのは、公共交通の改善に関する意見であった。長尾光春議員は、江南市における公共交通の必要性について重視し、市民の関心が高い点を挙げた。彼は、「巡回バスが現時点で必要である」と主張し、江南市の持続可能な交通手段としての巡回バスの導入を求めた。そのためには市民の意見を反映する重要性が強調された。これに対し、都市整備部長兼危機管理監の野田憲一氏は、「巡回バスの導入は厳しいと考えている」と述べたものの、市民バスの予約時間延長など改善策を明示した。
さらに、都市整備部長は、AIを用いたオンデマンド交通についての調査も進めていることを発表した。これにより、利便性の向上が期待されている。
また、学校給食についての議論も行われ、教育部長の松本朋彦氏は、学校給食費の無償化についての可能性を否定せず、財政当局との協議を進めていくことを約束した。これに関して議員からは、「この支援は子育て世代にとって非常に重要である」との意見が出た。
加えて、熱中症対策として、学校体育館へのエアコン設置が求められた。教育長の村良弘氏は、現時点では具体的な計画がないものの、必要性は認識しており、適切な措置を講じていく考えを示した。
新たなごみ処理施設に関する質問もあり、経済環境部長は収集コストの削減が見込まれることを述べ、これに対する興味深い議論が展開された。特に廃プラスチックの処理に関する法律の施行を受け、江南市においても対応策が講じられることになった。
Douglas J. Wilson議員は、環境保全活動として江南エコチャレンジ推進協議会の役割を評価し、市からの助成金を考慮する旨の要望をした。部長は現時点では未定だが、今後の方針を説明した。
最後に、地域包括支援センターの存在意義と新たな可能性についても話し合われ、「地域との連携を強化していく」との意見が出された。