令和3年10月13日に行われた江南市議会臨時会において、重要な議案が審議された。
特に議案第82号では、江南市特別職に属する職員の給与等に関する条例の特例が提案され、市長の給与月額を減額することが含まれている。この提案は、民地の草刈り業務に関する事務処理において議会へ相談を怠り、監査委員から不適切と指摘されたことを受けてのものである。市長の澤田和延氏は、「議会へ相談して進める配慮が欠けており、深く反省し、おわび申し上げる」と述べ、管理責任を取る形で給与減額を提案した。
また、議案第83号では、令和3年度江南市一般会計補正予算(第7号)が提出された。これにより、歳入歳出予算の総額に8,436万3,000円を追加し、補正後の予算は324億6,621万2,000円となる。この補正内容には新型コロナウイルス感染症対策として、介護サービス事業所等への応援金も含まれている。健康福祉部長の松本朋彦氏は、「介護サービス事業所等への慰労金として位置付け、迅速に支援を行う」と強調した。
質疑では、特に介護サービス事業所への応援金交付の対象についての説明が求められた。松本部長は、「交付対象は法人に対してではなく、各事業所ごとに支給される」と説明。また、交付金額については、事業所の規模によって異なることも明らかにした。議員からは、金額設定が事業所の規模に見合っていないのではとの意見も出され、議論が交わされた。
今後、江南市は新型コロナウイルス感染症対策としてさまざまな補正計画を進めていく方針である。副市長の杉浦一郎氏は「市民の安心・安全を最優先に、適切な支援策を講じる決意である」と話し、緊急時の対応に万全を期すと述べた。これらの議案は原案通り可決され、議会の審議は終了した。