令和6年3月1日、江南市議会では、一般質問を通じて市内の重要な問題が議論された。
まず、掛布まち子議員による公園緑地の整備状況についての質問が目を引いた。
江南市は、北部に公園緑地が偏っており、人口密度が高い市街化区域での公園緑地が不足している。
この問題について、都市整備部長兼危機管理監の野田憲一氏は、江南市緑の基本計画に基づき、緑地整備を行っていく方針を示した。
「特に、人口密度が高い地域については、周辺環境を考慮しつつ、適切な整備を進めたい」と強調した。
次に学童保育の民間事業者の参入促進についても熱い議論が展開された。
掛布議員は、民間の参入ではなく、公設の学童保育を拡充する必要性を主張し、特に待機児童の問題に焦点を当てた。
教育部長兼こども未来部保育課長の坪内俊宣氏は、「公設と民間の役割分担が必要」と述べ、両者をうまく融合させる重要性を訴えた。
続いて、消防団の出動要請基準についての質疑もあった。
堀元議員は、隣接市で発生した大規模火災に際し、江南市から消防団が出動できなかったことを挙げ、「非常時の柔軟な対応が求められる」と述べた。
消防長の上田修司氏は、出動基準に基づき適切な判断がなされることを説明しつつ、今後の方針として「消防団との連携を強化したい」とした。
布袋駅高架下の商業施設についても、多くの注目を集めた。
今後のスケジュールについて都市整備部長は、令和6年夏頃を予定していると発表。
不十分な飲食店が問題視される中で、地域の活性化が期待される。名鉄都市開発株式会社に対する要望は市から伝えられ、地域にとって重要な施設になるという声もある。
さらに、障害者が住みやすいまちづくりについての質問に移ると、健福部長の貝瀬隆志氏は、地域福祉計画の見直しが急務であると指摘。
市の多様なサービス提供が必要であると皆によって認識されていた。
このように、江南市議会では、地域に密着した課題解決が求められ、市当局や議員による積極的な議論が繰り広げられた。「住みやすいまちづくり」の実現には、今後も市民の意見をしっかりと反映させていく姿勢が重要である。