令和3年12月3日、昭和町議会において様々な重要課題が議論された。
中でも、自然災害への行政の対応が特に注目された。薬袋義久議員は、地球温暖化に伴う自然災害の発生頻度の増加について懸念を表明し、行政に対する具体的な対策の必要性を訴えた。「数年前までは、1000年に1度と言われた自然災害が、現在では毎年のように発生している」と指摘し、特に電力の確保について行政の重大な責任を求めた。これに対し、塩澤浩町長は、「昭和町洪水ハザードマップを基にした対策を進める」と強調した。
次に、堀門太議員が提起した消防団員の負担軽減策について、町長は消防団員への支援の一環として報酬の見直しとサポート制度を紹介した。しかし、堀議員は「大会のための訓練には課題がある」とし、一時的な操法大会への不参加を示唆した。
また、選挙の投票率向上について、堀議員は具体的な啓発活動の不足を指摘し、選挙公報の発行を提案した。永井敏男選挙管理委員会書記長は、「選挙公報の発行については多くの課題がある」と述べた。
また、海野豊議員が環境問題に関するプラスチック製容器包装用袋の導入について提案した。町長は、現行のリサイクルステーションによる取り組みを説明し、導入の可能性について慎重な姿勢を示した。
さらに、河住保茂議員は、教育について「故郷に帰りたいと思う教育」を提案し、町の特色を生かした教育の拡充を求めた。教育長は地域密着型の「コミュニティ・スクール」への意欲を示し、地域の重要性を強調した。
この他、河住議員の介護予防に関するラジオ体操のCD作成の提案や田中博愛議員の健康寿命延伸に向けた福祉政策についても討議された。町長は、自主的な健康活動の重要性を再確認し、今後の施策へ期待を寄せた。
最後に、河田あけみ議員は、3歳児健診における屈折検査の導入について質問した。塩澤町長は既に取り組みを進めており、来年度からの本格導入に意欲を示した。