令和3年3月19日に開催された第1回昭和町議会定例会では、重要な議題が多く取り上げられた。
特に注目を集めたのは、昭和町公平委員会委員の選任に関する一連の議案である。塩澤 浩町長は、「任期満了に伴い新たに委員を選任する必要がある」と説明し、秋山正巳氏、名執忠義氏、泉敏弘氏の再任を求めた。この提案は異議なく受け入れられ、議会の同意を得て決定された。
一方で、令和3年度昭和町一般会計予算については議員間での意見が分かれた。河住 保茂議員は反対討論を行い、特に清掃委託料の透明性について疑問を呈した。彼は、「随意契約の不透明な契約方法に対して説明を求めたが、納得できる説明はなかった」と強調した。
対して、長田 信夫議員は賛成討論を行い、「公衆衛生上、ごみの適切な処理は極めて重要である」と述べた。さらに、中央公民館に関連した予算についても、多くの議員から意見が述べられた。耐震基準を満たさない公民館についての懸念が強まる中、堀門太議員は「中央公民館の使用を即中止すべき」と訴えた。
議会では多くの議案が一括して審議され、特に予算に関する案件は慎重に扱われた。田中 博愛予算審査特別委員長はその中で、「議案の原案どおりを可決すべき」と報告した。これを受け、議会は可決の方向で進むことを決定した。
また、「歴史教科書の採択に関する請願」については、不採択の決定が下された。堀門太議員は支持を表明したが、小林 耐三議員は反対し、町教育委員会への指導は不要だと主張した。
最後に、議長の石原 高明氏は、「議会の運営は円滑に進んだ」と感謝の意を表明し、今後のワクチン接種についての準備を進めることを述べたと報告した。議会は、全ての案件を終了し、今後のさらなる発展を期待しつつ閉会した。