令和3年6月10日、昭和町において行われた定例会で、議案や請願の審議が行われた。特に、核兵器禁止条約に関する請願が注目を集めた。
この日の議会では、議案第33号から41号までの8件に対する一括議題が提起され、各議案は慎重に審査されている。産業厚生常任委員会の海野豊委員長は、審査結果を報告し、原案通りの可決を提案した。
また、請願第2号「日本政府に核兵器禁止条約の署名・批准を求める」についても、議論が展開された。賛成の立場からは、薬袋義久議員が、被爆国である日本が国際的な役割を果たす必要があると述べ、強い期待を寄せる意見を発表した。一方で、堀門太議員は、核兵器の現実的な影響を考慮すべきであるとし、立場を明らかにした。
これに対し、議長の石原高明議員は、討論を終え、請願に賛成する議員の起立を求め、「結果は多数起立で、請願は採択されることになった」と確認した。このことは、昭和町議会において核兵器問題が真剣に扱われていることを示している。
さらに、会議では、追加日程として「日本政府に核兵器禁止条約の署名・批准を求める意見書の提出」が議題に上り、これも賛成多数によって可決された。この結果、昭和町は国際社会に対する具体的な姿勢を示すこととなった。
最後に、定例会を通じて新型コロナウイルス対策にも心が配られ、町長である塩澤浩氏は、ワクチン接種の進捗状況を報告し、地域の活力を高めるための取り組みを強調した。議会はスムーズに運営され、円滑な審議が行われたことに、町長は感謝の意を伝えた。