令和4年3月3日に開催された中央市議会定例会では、複数の議題が取り上げられ、市民の関心が高い土地利用や児童虐待問題が重点的に議論された。
この会議では、特に金丸俊明議員から、リニア中央新幹線に関連する駅西側の土地利用について質問がなされた。金丸議員は、「リニア駅西側の土地利用は、商業活動や住居地として大きな可能性を秘めている」と発言し、新たな整備に向けた意見を強調した。これに対して、山本由起子企画課長は、「リニア駅開業による利便性向上に伴い、都市としての成長を見据えた整備を進めている」と答えた。
さらに、議会では、児童虐待の状況も取り上げられた。田中清議員は、コロナ禍での虐待相談件数が増加していることを指摘し、「市は、より強固な支援体制を構築する必要がある」と訴えた。その返答として、内田孝則子育て支援課長は、「市では、保育園や学校との連携を強化し、虐待の早期発見と支援の向上を目指している」と述べた。
また、企業誘致についても言及があった。小池満男議員は、「中央市は優良企業が減少している現状を踏まえ、積極的な誘致施策が求められている」と発言。市からは、優良企業の誘致に向けて策定された戦略が共有され、企業への支援策が進行中であることが報告された。特に、メディカル・デバイス関連の企業誘致に注力し、新たな雇用創出と地域経済の活性化に努める姿勢が示された。
最後に、教育におけるデジタル化問題も議論された。名執義高議員は、「スマホやタブレットの普及が子供たちの学力に及ぼす影響について懸念がある」とし、市としての対応を問いかけた。市教委は、ICT教育の進展は求めつつも、従来の教育手法とのバランスを取る重要性を示唆し、引き続き教師と生徒の良好な関係づくりに努める意向を表明した。
これらの質疑応答は、市の未来に対する明確なビジョンを示すものであった。