令和3年第4回中央市議会定例会が12月16日に開催され、各種議案及び請願が審議された。議長を務める小池章治氏は、会議の円滑な進行を求めた。
まず議題に上がったのは、14件の条例案件である。総務教育常任委員長の田中輝美議員は、中央市債権管理条例や個人情報保護条例の改正等、計7件の議案が原案の通り可決されるべきとの報告を行った。このうち、特に中央市立児童館条例の改正に関しては意見が分かれた。
賛成意見が多かったが、木下友貴議員は感染症のリスクを指摘し、玉穂北部児童館の廃止の延期を求める反対討論を行った。これに対し、中沢美恵議員は、財政状況と児童の安全な利用環境を強調し、賛成の立場を示した。
また、議案第89号の令和3年度一般会計補正予算についても、田中竜馬財政課長より、子育て世帯臨時特別給付金の一括給付に伴う予算措置が案内された。今回の補正予算により、総額171億1,318万6,000円に達することが決定した。
さらに、二つの請願が採択された。特に「適格請求書等保存方式(インボイス制度)」に関する請願は、シルバー人材センターへの影響が懸念されており、名執義高議員がその重要性を強調した。
加齢性難聴者に対する支援体制構築も挙げられ、山本六男議員が公的補助制度創設を求める意見書を提出した。これは認知症防止にも寄与する可能性があると指摘され、多くの賛同を得た。
最終的に本定例会は、様々な重要案件を慎重に審議し、全ての議題を終了した。議長の挨拶の中で、執行部への適切な意見反映が求められ、会議は閉会した。