令和3年第3回中央市議会定例会が9月24日に閉会した。
最終日となる本会議では、18件の議案と1件の請願が採決された。
議案の中で特に注目を集めたのは、議案第44号の令和3年度中央市一般会計補正予算(第4号)の承認だ。
賛成と反対の意見が交わされ、賛成派からは経済活性化に向けた施策が評価される一方で、反対派は高齢者や非利用者に対する配慮が足りないとの声が挙がった。
反対討論では、小池満男議員が、キャッシュレス決済の導入に不安を感じる高齢者層への配慮が必要であると指摘した。
これに対し、賛成派の薬袋正議員は、消費拡大を狙った施策が市内の経済に好影響を与えるとの見解を示し、最終的に採決は賛成多数で通過した。
その結果、補正予算が可決された。
次に、請願第2号については、小学校や中学校での35人学級の実施を求める内容であり、審査の結果、採択されることが決まった。
総務教育常任委員会の田中輝美議員は、教職員数の改善が必要であると強調し、質疑に対しても反応は良好だった。
加えて、意見書第3号も議題に挙げられ、こちらも異議なく承認された。
この意見書は、教育条件の格差解消に向けた制度拡充を求める内容であり、自治体の教育予算圧迫の現状を問題視したものだ。
今回の議会では、リニア建設に伴う田富北小学校の移転整備や新型コロナウイルス感染症への対策を含む多くの重要な議案が扱われたことが、議員各位の熱心な審議によって円滑に進められたことが評価された。
議長の小池章治氏は、議会の成果を称賛し、執行部に対しては市民生活を支える施策の迅速な実行を求める一言で締めくくった。
今後の取り組みが注目される。