令和3年12月13日に開催された第4回中央市議会定例会では、いくつかの重要な議案が審議された。まず、一般質問の中で金丸俊明議員が公共施設のあり方について触れ、老朽化問題や人口減少による施設利用の減少に関する懸念を示した。特に、公共施設の最適な配置については、中央市が平成28年に策定した公共施設等総合管理計画に基づき、公共施設の維持や更新に向けた具体的な進捗について表明された。
金丸議員は、施設の老朽化が進む中で、維持管理のための財源確保が難しくなることを懸念し、公共施設の機能再配置や長寿命化に向けた取り組みの継続が必要であると強調した。これに対し、田中久雄市長は、公共施設の最適な配置を実現するための努力を続けていると述べ、個別施設計画の見直しなどを通じ、市民の安心・安全を確保する努力をする考えを示した。
また、施設の維持管理については、金丸議員が再質問を行い、各施設の長寿命化や修繕、解体などの経費見込みについて尋ねた。これに対し、管財課長の田中実氏は、経費の見込みについて調査中であり、年度ごとの集中を避ける平準化の施策も講じていると述べた。
次に、令和3年度の補正予算案に関する話題が続いた。各部門からの補正予算が提案され、全体で4件が報告された。特に、国民健康保険や介護保険など、福祉に関する予算が含まれており、議員たちの質疑も活発に交わされた。特に厚生常任委員会からは、これらの予算が市民の生活に密接に関わるものであるとの観点から、慎重な審議が求められた。
さらに、中央市の発展に向けた施策として、田中市長は、令和3年度の新たな公共下水道事業会計補正予算も含めて、より強固な地域社会の実現を目指す意義を強調した。議案はすべて原案通り可決され、多くの課題解決に向けた一歩を走り出す結果となった。