令和3年第4回中央市議会定例会が開催された。本会議では、債権管理条例や個人情報保護条例に関する議案を中心に審議が進められた。
市長の田中久雄氏が、新型コロナウイルスワクチンの接種状況について報告を行った。接種対象者の約82.2%が2回目の接種を終え、予定通りの進捗を見せていると強調した。
また、ワクチン接種に関する追加予算が今定例会で提案されており、医療従事者を中心とした追加接種が本月中に始まる予定である。今後、ワクチン接種が高齢者向けにも行われるというスケジュールも示された。市長は「安心して接種を受けていただけるよう努める」と述べた。
一方、新型コロナウイルスの感染状況についても言及があった。田中市長は、国内における感染者数が減少傾向にあるものの、新たな変異株の影響に警戒が必要だと指摘した。「市民には今後も感染対策を徹底してほしい。このまま収束に向かえるよう努力を重ねたい」とも述べた。
次に「債権管理条例」の制定に関する議案が審議された。本条例は市の債権管理を適正化し、円滑な財政運営を図ることを目的としている。市議会はこの条例の制定に賛成し、早期の実施を促した。
また、請願の出されたインボイス制度についても話し合われた。この制度は、シルバー人材センターの運営に深刻な影響を与えるものとして取り上げられた。名執議員は「この制度の適用により、地域社会の活力が削がれる」と懸念を表明し、国への支援を要請した。加齢性難聴者に対する支援体制構築についての請願も紹介され、適切な支援を求める声が上がった。
議会は今後も継続的に市民の声を反映させる場を設け、議案や請願を議論していく方針を示した。