令和3年第3回中央市議会定例会が9月22日に開催され、新型コロナウイルスの感染拡大抑止策や児童館の統合問題に関して議論が行われた。
木下友貴議員(10番)は新型コロナウイルスについて、山梨県がまん延防止等重点措置の対象になっていることを指摘し、感染拡大を防ぐための対策の強化を求めた。特に、抗原検査キットの配布を提案し、熊本市のように積極的な検査の実施が必要だと強調した。これに対して、健康増進課長の野沢文香氏は、抗原検査の有効性を認めつつも、精度の問題を指摘した。
また、木下議員は児童館と放課後児童クラブの統合についても懸念を示した。彼は統合によって子どもたちの移動距離が増え、安全が確保されるかどうか不安だと訴えた。子育て支援課長の内田孝則氏は、統合によって利用者の安全が向上すると述べ、児童の意見を尊重する仕組みを設けていると説明した。
耐越水堤防工法の導入についても議論となった。木下議員は、この工法を用いた堤防強化を国や県に働きかけるべきだと訴え、建設課長の功刀裕章氏は、この工法の重要性を認め、推進する意向を示した。
最後に、議会は各副市長や課長からの答弁を受け、議論を重ねながら、子どもたちや市民の安全を守るための施策について合意形成を進めている様子が窺えた。今後も市民が安心して生活できるような施策が求められる。