令和4年第1回中央市議会定例会では、デジタル社会に向けた取り組みについての議論が行われた。
田中輝美議員(11番)は、女性デジタル人材の推進を提案。この提案は、コロナ禍で厳しい状況にある女性たちに、デジタルスキルを習得し、新たな職業に就けるよう支援するものだ。例えば、兵庫県宝塚市の取り組みを紹介し、地域女性活躍推進交付金を活用して本市でも同様の支援を行うべきだと強調した。
市長の田中久雄氏は、先進的な取り組みとして、国の施策に沿った形で女性デジタル人材の育成を進めていく方針を示した。また、企画課長の山本由起子氏は、市内企業やNPO法人との連携を進めることで、必要なスキルを習得できる環境を整備していくと述べた。女性デジタル人材の育成が求められる中、団体や企業との協力の重要性が浮き彫りとなった。
次に、田中議員は高齢者に向けたデジタル端末の利用支援についても触れた。デジタル化が進む現代、情報格差の解消が急務とされ、多くの高齢者がデジタル機器を使えるよう支援が必要だと訴えた。長寿推進課長の小沢照美氏は、自治会の公民館等でデジタル教室の開催を提案。高齢者の皆さんがデジタル技術を習得することで、生活の質を向上させると共に、地域のつながりを強化することにもつながった。現在実施されたスマホ教室では参加者から好評を博した。
さらに、次の市政に対する期待が表明され、新市長に対し、前例や慣習に囚われず、改革を推進してほしいという希望が寄せられた。田中市長は新たに選出される市長に対して、中央市の発展に向けた柔軟な政策運営を期待すると述べた。市民の要望をしっかり引き継いで次の市政に活かす決意を示した。
このように、議会ではデジタル社会の進展に向けて多くの具体的な施策が提案され、その実現に向けた強い意志が見えた。未来に向けた革新的な取り組みが、地域の活性化と市民生活の質の向上にどう寄与していくのかが注目される。