令和3年12月第10回定例会では、周南市の教育や医療政策に関する重要な議題が上がった。教育長の厚東和彦氏は、学力と体力の向上に力を入れる必要性を強調した。特に、ICT機器を活用した授業改革が緊急課題であると述べ、地域連携にも意欲を見せた。
不登校やいじめに関する問題では、教育委員会が「いじめ根絶三原則」を掲げ、児童生徒への寄り添う支援を進めていると報告した。従来の施策だけでなく、新たな視点での取り組みが求められている。
医療面につきましては、国民健康保険鹿野診療所が中山間地域において果たす役割の重要性が再認識された。常勤医師の確保が急務であり、地域医療の向上に向けた支援体制の強化が求められている。現状では日替わりで派遣医師が対応しているが、今後、常駐医師の育成に向けて具体的な方針を明示する必要性が語られた。地域医療を支えるために、医療面での課題解決を推進する意向が確認された。
最後に、デジタル地域通貨の導入についても取り上げられた。この新しい取組により、地域経済の活性化が期待されており、市民生活への影響が注目されている。地域通貨を利用してデータを収集し、次の施策に活かす姿勢が強調され、スマートシティ・周南のビジョンに整合する形で進めていくことが望まれた。