令和3年12月7日、山陽小野田市議会で開催された定例会では、老朽化した水道管の問題や空き家対策について議論が交わされた。議員は市民の安全で快適な生活環境の確保に向け、これらの問題に対する迅速な対応を求めた。
市水道局の報告によると、現在本市の水道管路の老朽化が進行しており、特に導水管や送水管、配水本管の平均耐用年数を超過した管路の割合が40%を超えている。これは全国平均を上回る割合であり、今後の早急な更新が求められている。特に、老朽化した管路は漏水のリスクに繋がるため、毎月の定期的な点検とリスクの高い箇所からの優先的な取り替え作業が行われている。
議員は、特に低学年の児童が利用するトイレの洋式化にも言及し、多くの学校で洋式トイレへの更新が進んでいない現状を指摘した。市としては新設校や大規模改修の際に洋式トイレを優先的に整備する方針を打ち出しており、今後も教育施設全体の整備の中で計画的に洋式化を進めていくとされている。
また、所有者が不明な空き家に関しては、11件のケースが確認されている。管理不適切の空き家は、地域住民からの相談を受け、行政として適切な対応を進めているが、所有者の特定に苦慮しているとされ、今年の空家等実態調査による全体把握が求められている。
このように、市当局は水道管の更新や空き家対策、教育環境の整備における課題に対し、今後の具体的施策について前向きな姿勢を示している。市としては、引き続き市民の声に耳を傾け、安心・安全なまちづくりに努めることが重要であるとの認識を深めている。