令和4年9月26日に開催された和歌山市議会では、重要な議題が取り上げられた。
まず、議案第17号である令和4年度和歌山市一般会計補正予算についての提案が行われた。財政局長の雑賀將吉氏は、予算総額を1,574億4,992万2,000円にするため、歳入歳出それぞれ41億711万円を追加する見込みを示した。
歳入の増加要因として、国庫支出金38億6,060万円と繰入金2億4,651万円が挙げられた。一方、歳出の増加分は、防犯灯の電気代支援やマイナンバーカードの普及促進に伴う金券交付資金などが含まれている。特に市長の尾花正啓氏は、生活支援の重要性を強調した。物価高騰により非課税世帯に5万円の給付金を支給するための予算も計上されており、生活支援策は喫緊の課題と見なされている。
次に、一般質問では南畑幸代氏が和歌山城ホールのバリアフリー化に関する問題を取り上げた。彼女は、視覚障害者や高齢者の利用が困難であり、特に誘導ブロックが途切れている点を指摘した。市長は、この問題について感謝の意を表したが、具体的な対策を明示しなかった点が懸念される。議会においては、行政が障害者のニーズを十分に反映できていないという指摘があり、これからの改善が求められている。
また、松本哲郎氏は、近年の水害を踏まえた災害対策の必要性や、流域治水に向けた取組について質問した。市長は、全体での流域治水を推進する重要性を認識しており、具体的な施策に関しても関係機関との連携強化を約束している。
議会では、今後も市の福祉施策や災害対策の強化、またシビル市民とも連携した取り組みが求められることが確認された。市政府はこの方向性を明確化し、市民の期待に応えられるような施策推進が求め専門的議論が展開された。特に障害者や高齢者への支援については、更なる改善が要求されている。
次回の議会に向けては、各議員の意見を集約し、実行可能な政策に落とし込むことが期待されている。