令和2年6月18日に和歌山市議会が開催され、重要な議案が審議された。
この日は、議案第25号から第28号までの会計補正予算や物品購入契約などが一括で議題に上がり、市が新型コロナウイルス対策をどのように予算に反映させているのかが焦点となった。
財政局長の川嶋正起氏は、一般会計補正予算に関する説明を行い、歳入歳出それぞれで1億3,930万4,000円を追加し、予算総額を1,902億2,479万3,000円とすることを明らかにした。
具体的に、歳入としては国庫支出金の増加を図る一方で、持続可能性を重視した歳出が求められ、新型コロナウイルスへの対応として市庁舎や避難所での備蓄品の購入など必要経費に充てる方針が示された。
続いて日程第6で行われた一般質問では、森下佐知子氏が教育行政に関して質問を行った。彼女は、新型コロナウイルスの影響により学校現場に多くの課題が生じたと指摘し、現在の教育環境の改善の必要性を訴えた。教育長の富松淳氏は、感染症対策として教職員の体制の強化や児童の学習進度の把握などを考慮する必要があると述べた。
また、森下氏はライフスタイルの変化や教育費の推移についても言及。教育費の割合が中核市と比較し低いことを懸念し、特に教育関連経費の見直しを求めた。彼女は教育にかける予算を安定的に確保する姿勢が重要であると強調した。教育局長の津守和宏氏は、過去10年間の数値を挙げ、教育関連の支出についてこれまでの減少傾向を示した。
最後に市長の尾花正啓氏は、教育関連予算の重要性を認識しているとし、利益の確保に努める姿勢を示した。これにより、教育環境を整備していく所存と強調した。昨今の新型コロナに伴う変化に対する柔軟な対応が求められる中、今後の教育行政の方向性が注目される。