令和3年9月27日に和歌山市議会の定例会が開催された。
この日は、複数の重要議案が一括議題として扱われ、賛成多数で可決された。議案第1号及び第18号について特に議論が交わされた。これらの議案に関して、南畑幸代議員は反対の立場を表明した。特に、一般会計補正予算(第4号)の小学校給食民間委託事業についての議論が注目を集めている。
南畑議員は、学校給食は単なる食提供に留まらず、地産地消の推進や食育において重要な役割を果たすと指摘した。民間委託の進行は、市民から見てかえって官製ワーキングプアを生む危険性があると警鐘を鳴らした。
また、一般会計補正予算(第5号)に含まれる路線バス利用者調査に関する予算についても問題視した。彼女は、移動手段が限られる地域住民のために必要な交通手段の整備が急務であると強調した。市では把握されたデータを基に、運行頻度の見直しや、将来的な路線の再編が行われる見込みであるが、コロナ禍の影響で減少した利用者数を背景とした調査が、むしろ廃止への道を助長するのではないかと懸念を示した。
他にも、議案第20号では教育委員会委員の任命が行われ、議案第21号では固定資産評価審査委員会の選任についても議題とされた。議案はすべて原案通りに可決され、今後の取り組みが期待されている。議会では、旧年度の水道事業会計決算や、一般会計および各特別会計の認定も行われ、全体の歳入は2,934億余りに達する見込みであるとの報告もなされた。
本日の会議は、今後の会計監査に向けて設置された決算特別委員会の設置や選任についても決議され、休会を経て10月12日に再度会議が開かれる予定である。議会では今後も市民の意見を大事に、さらなる議論を重ねていく姿勢が期待されている。