令和5年9月11日、和歌山市議会の定例会が開催され、多数の議案が上程された。市長は特に、少子高齢化と災害復旧に関連する施策の重要性を強調した。
市長の尾花正啓氏は、災害対策の重要性について言及し、台風7号による影響を受けた地域への復旧作業を進める考えを示した。昨今の災害が激化する中、防災対策は市民の生活に直結する問題であり、全庁を挙げた体制で復興計画を進める方針だ。
また、人口減少対策として行う少子化対策や、結婚世帯への新生活支援の予算案も提出された。市長は「安心して結婚し、子育てができる環境を整えるために、予算を大幅に拡充する」と述べ、具体的な経費も計上すると述べた。
さらに、高齢者施策の充実についても言及し、本市には111歳の高齢者が健在であり、健康づくりの重要性を訴えた。市長は「高齢者が楽しく健康的な生活を送るための施策を進めていく」と語った。
次に、商業振興と観光の重要性が強調された。市長は「アフターコロナにおける地域経済活性化のため、東京ガールズコレクションなどのイベントを再び誘致する」とし、観光事業が地域活性化に貢献するとの見解を示した。これにより、市の魅力を広める機会を得られるという期待が寄せられている。
その後、議案として提出された内容については、令和5年度の一般会計補正予算(第4号)の詳細が紹介された。歳出は13億6,898万5,000円追加され、合計予算が1,548億87万4,000円となることが報告された。特に、災害復旧や文化振興に関連する経費の必要性が示された。
議会の会期は19日間に決定され、各議案の慎重な審議が求められる。また、様々な施策の対象として、未処分利益剰余金の処分についても審議される予定であり、次回の会議においては具体的な審議内容が展開される見込みである。議久は本日の会議をもって延会し、明後日からの議案精読が行われる予定である。