令和3年2月22日、和歌山市議会が定例会を開会し、新型コロナウイルス対策等に関する議案が中心に審議された。
市長の尾花正啓氏は、冒頭の挨拶で、新型コロナウイルス感染症や震災の影響への対策を強調し、公共施設の安全性の再点検、防災体制の強化が必要であると語った。また、ワクチン接種体制の構築に全力を挙げる考えを示した。
本議会には、令和2年度の補正予算案や令和3年度の予算案など、計67件の議案が提出されている。主な議案としては、一般会計の補正予算(第14号)で約1,978億円に変更することが計画されており、特に新型コロナウイルス対策として、約1万回分のワクチン接種に関連する費用が含まれている。
さらには、大学誘致事業に関する補助金も重要な議題として取り上げられ、旧市民図書館を改修する学校法人への支援が承認される見通しだ。
質疑応答では議員から、具体的な施策内容や予算の増減理由について、多くの質問があり、特に新型コロナウイルスの影響を受けた中小企業への支援策の充実が求められた。
このような中、市民の安全・安心な生活を守るため、本市は引き続き新型コロナウイルス対策を優先して進める考えを示している。市政運営が新たな課題への対応を迫られる中、市長は未来への希望をつなぐため全面的な取組みを約束した。