令和元年7月8日、和歌山市議会は定例会を開催し、多くの議員が出席した。
主な焦点の一つは障害者福祉に関する質問で、姫田高宏市議が「障害者の65歳問題」を提起した。この問題は、65歳になる障害者か らの支援が十分に得られないというもので、姫田市議は、障害福祉サービスから介護保険サービスへの移行について、「スムーズな引き継ぎが難しく、時間がかかる」と指摘した。
対して福祉局長の宮崎久氏は、移行準備を進めており、「介護保険への引き継ぎが間に合わない場合は、障害福祉サービス利用期間を延長する対応も可能」とした。また、65歳到達者29人のうち1人しかサービス継続が決定されなかった実績についても、彼女は引き続き個別対応を行う意向を示した。
次に姫田市議は、スカイタウンつつじが丘の分譲事業について言及した。この事業は過去に数次にわたり計画が修正され、現在も低い販売実績に苦しんでいる。宮崎局長は、販売促進に向けた取り組みは続けており、整備を進めることで地域の魅力を高める考えを示した。
また、公共交通についても議論が交わされた。市内ではバス路線の減少が進む中、高齢者の移動手段が乏しくなっている。吉本昌純市議は、「公共交通の維持が重要な課題だ」と訴え、地域交通ネットワークの強化が必要だと強調した。市長の尾花正啓氏は、公共交通の整備に向けた取り組みを重視すると述べた。市は、地域毎の特性に応じた交通施策の構築を目指している。