令和6年6月11日に開催された和歌山市議会定例会では、新議長に丹羽直子氏が選出され、議会運営の新たなスタートを切った。
この日の会議には、38名の議員が出席し、会期が6月11日から27日までの17日間と決定された。議長の戸田正人氏が辞職したことに伴い、その後の議長選挙で丹羽氏が満票で選出された。丹羽新議長は、「市民に寄り添い、透明性のある議会運営を目指す」と決意を表明した。
また、議会では永年在職議員の表彰も行われた。25年の在職を続けた山本宏一議員と20年の芝本和己議員が、その長期にわたる功績を称えて表彰された。表彰式で、山本氏は「市民の支えに感謝し、今後も市政に貢献する」と述べた。
市長の尾花正啓氏によると、一般会計補正予算案が提案され、子ども未来基金の設置や、都市緑化の推進など、市民生活の向上に向けた施策が盛り込まれている。特に、児童手当制度の改正に伴う予算の増額や、新たに設置する教育支援センターについても言及された。
さらに、令和5年度の繰越計算書について、公共インフラ等の整備に関する報告もあり、今後も地域発展に向けた施策が進められる見込みである。市は、災害対策の強化に努め、地域の実情に応じた防災計画の策定を進めることを表明した。
今後の議会での議論が注目される中、市としては施策の実行に向けた具体的なアクションが期待されている。議会は次回6月13日に再開され、各議案についての審議が続けられる予定となっている。