令和5年12月12日に開催された和歌山市議会定例会では、重要な議題が取り上げられた。
議事日程において、まずは会議録の署名議員の指名が行われ、議長の戸田正人氏は、中村元彦氏、薮浩昭氏、川端康史氏を選任した。
次に、一般質問が行われ、古川祐典氏が登壇した。その中で、彼は近年の気候変動に言及し、特に今年の夏の酷暑を振り返り、冬の寒さを待ち望む姿勢を示した。古川氏はまた、和歌山における陸奥宗光伯に関する特集が新聞で連載されている旨を語り、郷土の偉人を広めることへの意義を強調した。
続いて、彼は和歌山城のLEDカラーライトアップの設置について質問した。近年、全国の城郭でカラーLEDの採用が進む中、和歌山城でも同様の取り組みを行うべきと訴え、魅力向上を求めた。行政側は、過去の調査をもとに、設置には約5000万円を要することを説明し、慎重な検討が必要との見解を示した。
次いで、古川氏は陸奥宗光伯の顕彰についても言及した。彼は、陸奥伯をより市民に認知させるため、具体的な活動が不足していると述べた。市長の尾花正啓氏は、陸奥伯の功績を風化させないための取り組みを進めていることを述べると共に、次年度の「第36回龍馬World in 和歌山」開催に向け、より一層の広報活動を行う意向を示した。
古川氏は、さらに、教育面での取り組みとして中学生の修学旅行に陸奥伯に関する学びの機会を設けることの重要性を説いた。教育長の阿形博司氏は、今回のイベントを通じた学びの機会の提供に前向きな姿勢を見せた。これにより、今後も陸奥伯の存在感を強める施策が期待される。
最後に、議案第1号から第27号までが一括審議され、滞りなく次の常任委員会での審査に引き継がれることが決定された。コロナ禍を経て新たな取り組みや顕彰活動が進む中、議会としては市民の声を反映した内容となることが期待されている。