令和2年6月19日、和歌山市議会の定例会が開催された。
この議会では、議長井上直樹氏が議会を開き、会議録署名議員の選出が行われた。出席した議員の中から中谷謙二氏、中尾友紀氏、松井紀博氏が指名され、今後の会議録作成に向けて準備が進められた。
その後、一般質問が行われ、吉本昌純氏が新型コロナウイルス関連の質問を開始した。彼はまず、感染症の収束を願い、続いて特別定額給付金の支給について言及した。吉本氏によれば、和歌山市では給付金の支給申請が行われ、多くの市民に迅速に届いているとのことだが、申請方法や申請書の作成に苦労する声もあるという。特に、オンライン申請を選んだ市民の中には、マイナンバーカードの暗証番号を忘れ、申請ができないという事例があったことを報告した。
その一方で、福祉局長の宮崎久氏は、給付金のオンライン申請について、5月7日から受付を始め、6月9日現在で5,563件が申請され、そのうち141件は再申請が必要だったことを説明した。また、和歌山市のマイナンバーカードの普及促進についても触れた。
さらに、吉本氏は新型コロナウイルスのPCR検査の実施状況についても質問した。健康局長の佐伯正季氏によると、6月16日段階で1,502件のPCR検査が実施され、陽性者は24人であり、全員が回復傾向にあることが報告された。銀行や医療機関との連携を強化し、地域の健康管理を向上させる方策についても話が及んだ。
また、新市民図書館のオープンを祝し、北野均氏は、こうした公共施設の持つ役割や、今後の都市デザインについても言及。その際、市岡市長は市民が集う魅力的な空間作りへ向けて、新たな施策を進める意向を示した。特に、和歌山市駅周辺の再整備計画においては、地域全体の活性化を目指す考えが強調された。
議会の最後には、和歌山県後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙が行われ、松本哲郎氏が議員として選出された。