令和元年9月20日に和歌山市議会は定例会が開催され、重要な議題が取り上げられた。
特に一般質問では、戸田正人議員がまち・ひと・しごと創生総合戦略について言及し、今後の方針について質疑を行った。この戦略は、人口減少に伴う地方の持続可能な発展を目指すもので、戸田議員はその成果の数値目標について具体的な進捗を問うた。
戸田議員は、平成27年度からの取り組みが今年で最終年度を迎えることを踏まえ、過去の成果と数値化された目標の進捗具合を尋ねた。それに対し、尾花市長は、雇用創出数については当初の1,800人の目標を上回る3,141人が達成されたことを報告した。ただし、若い世代の結婚・出産に関する目標については、実績が未だ出ていないことも指摘した。
さらに、観光行政の推進についても議題となった。戸田議員は、和歌山市観光大使に就任したHYDE氏が公私にわたる活躍を通じて、観光客の誘致に貢献している事例を挙げ、さらなる PR方法の改善を求めた。
市長は、HYDE氏の影響力の大きさを認識し、観光面での魅力向上に取り組む意向を示した。また、HYDE氏がSNSでの発信を通じて観光地の魅力を広めている役割を評価し、市の戦略に取り入れる方針を強調した。
全体として、議会は将来的な戦略的方向性について重要なポイントを再確認しつつ、市民生活の向上や地域の活性化に向けた取り組みが不可欠であることが強調された。今後の施策については、市民との対話を重視し、ニーズに合った内容を提供することが求められる。特に、若い在住人口を増やし、観光資源を効率的に活用するための計画的なアプローチが印象的であった。