令和2年度の和歌山市議会2月定例会が、2月20日に開催された。
今回の会議では、議案第1号から第32号までの質疑が行われ、市の重要な案件が議題に上がった。
議案第1号の一般会計補正予算に関連して、27番の姫田高宏議員が具体的な事業内容について質問を投げかけた。スカイタウンつつじが丘テニスコート周辺整備事業に関して、姫田議員は「予算13億822万7,000円の内容について議論する」と述べた。これに対して、産業交流局長の榊原佳寿氏が「地域住民への説明会を行ない、理解を得た上での予算計上である」と回答した。
さらに、姫田議員は学校ICT環境設備整備事業についても質問。「この事業は全ての児童生徒に新しい学びを提供する目的があるが、具体的にはどのように実施されるのか」と話し、教育局長の津守和宏氏は「全ての普通教室に無線ネットワーク環境を整備すると共に、パソコンを1人1台導入する」と強調した。
次に、議案第25号についての質問では、姫田議員が「土地及び建物取得における権利変換計画変更の理由を説明されたい」と尋ねた。津守教育局長は、面積の増加は「施工上の調整および非常用避難階段の設置に起因する」と明言。さらに、火災対策に伴う価額の増加についても説明した。
また、指定管理者の選定に関しては、姫田議員が「市営駐車場における公募型プロポーザル方式の応募者数について知りたい」と発言した。都市建設局長の森泰之氏は「京橋駐車場が3社、城北公園地下駐車場が2社の応募があった」と述べた。
このほかの質疑もあり、最終的に出された32件に関して、各常任委員会に付託されることが決まった。議長の井上直樹氏は、引き続き委員会での審査を促した。会議は、2月21日から27日までの7日間休会とし、28日に再開される予定である。
今回の定例会では、市民生活に直接影響を及ぼす教育環境の整備や土地取得に関する重要な議題が取り上げられ、議員の質疑を通じた活発な意見交換が行われたことが伺える。