和歌山市の令和3年9月定例会が7日に開かれ、市長からの報告が行われた。
尾花正啓市長は、今年の夏に全国で発生した豪雨や土石流災害について触れ、本市でも警戒レベルが引き上げられる事態があったと述べた。幸いにも人的被害はなかったものの、浸水や土砂崩れなどが発生したことが報告された。高まる土砂災害への危険性を踏まえ、早期の復旧が求められている。
続いて、現在続く新型コロナウイルスの状況についても言及した。感染力が強いデルタ株が広まり、医療機関の負担が増大しているとの認識を示した。一方で、ワクチン接種が進んでいることに感謝の意を表し、10月までに接種対象者の8割を終える見込みであると強調した。加えて、ワクチン接種の状況を踏まえた現在の施策や次のステージに向けた取り組みを進める方針を述べた。
この定例会では、市長専決処分事項の報告や固定資産評価審査委員会の委員選任など、合計19件の議案が議題とされている。特に、令和3年度一般会計補正予算に関する議案では、予算総額を1,479億2,147万円とする内容が報告され、国からの交付金や市の細かな財政運営に関する説明が行われた。今後、議会の審議を経て、各議案の承認に向けた動きが期待されている。