令和元年12月2日、和歌山市議会の定例会が開催された。市議会ではさまざまな議題が提起された。
会義でまず、市長専決処分の報告が行われた。財政局長の川嶋正起氏が7件の専決処分事項について報告を行い、主に損害賠償や契約の変更について言及した。市長専決処分の具体的な内容に対する質疑は行われなかった。
次に、議案第1号の「令和元年度和歌山市一般会計補正予算」が議題にあがり、市長の尾花正啓氏が概要を説明した。一般会計補正予算では、人事委員会が行った勧告に基づく給与改定や、台風の被害に関する復旧経費などが計上されている。
川嶋財政局長は、具体的な歳入の増額補正として、国庫支出金や市債の増額分を示し、歳出については特に人件費の補正が重要であると強調した。また、特別会計に関しても営農集落排水事業や卸売市場事業の補正予算について言及した。これらの予算案は議員たちの慎重な審議が期待されている。
さらに、条例の改正についても多くの議案が提出された。職員給与の改正、会計年度任用職員の給与に関する改正案など、給与に関する条例の多くが同じく人事委員会の報告に基づくものである。これに対し、人事委員会委員長の水野八朗氏が、改正案は妥当であると述べた。
また、教育に関する条例改正についても議論された。教育長の富松淳氏によれば、市長の権限を博物館の設置管理に移管することは、文化や観光施策との一体的な取り組みを進めるために重要であるとのことであった。議場はこれに同意し、今後の議論が続く見込みだ。
最後に、会議は予定通り進行し、明日からの議案精読に向けて、議員たちは準備を進めることとし、今回の定例会は進行された。市議会は会期を本日から12月20日までの19日間と定め、今後の議論に備える姿勢を見せた。