令和2年6月12日、和歌山市議会の定例会が開かれた。この日の会議では、さまざまな議題が取り上げられ、特に新型コロナウイルス感染症に関連する項目が多く議論された。
市長の尾花正啓氏は、開会に際して市民や医療関係者の努力に感謝の意を示した。また、直面している感染症への備えや地域経済の回復に向けた施策に対する重要性を強調した。
会議では、発議第1号として新型コロナウイルスに対する市議会政務活動費の交付に関する条例の改正が提案された。提出者の宇治田清治議員は、感染症拡大の影響を受けた市民生活を守るため、必要な財源を確保する必要があるとの考えを述べた。質疑応答の時間では、他の議員からも具体的な支援策の拡充を求める意見が出た。
副議長の辞職が報告された後、議長が新たな副議長の選挙を行うことに同意して議壇を進行した。新副議長に選出された奥山昭博議員は、迅速な意思決定と議会運営の円滑化に尽力するとの意気込みを示した。
永年在職議員の表彰では、25年以上市議会で活動した北野均議員と姫田高宏議員が表彰された。双方は、敬意を持って議会の変革に貢献してきた思いを語り、さらなる地域貢献を誓った。
市長からの報告では、令和元年度の送金計算書に関する内容や、予算繰越に関するものが報告された。さらに、特別会計や一般会計に関する重要案件も開かれた。
会議の最後には、新型コロナウイルスへの対応策として、保健所の資材やコールセンターの資金に予算を計上し、住居確保給付金など、市民生活を支えるための施策が整備されたことが述べられた。議会は6月16日に再開し、さらなる審議を続ける予定である。