令和2年4月20日、和歌山市議会臨時会が開かれ、新型コロナウイルス感染症対策を中心に重要な議題が討議された。
市長の尾花正啓氏は冒頭の挨拶で、業界の疲弊を懸念し、支援策の実施を強調した。特に観光業や飲食業が大きな打撃を受けており、事業者の生活を守るための具体策が必要であると訴えた。
本会議では、市長専決処分事項の報告が行われた。財政局長の川嶋正起氏が市長が専決処分を行った7件の内容を説明した。これには公用車の事故責任や清掃自動車の損害賠償が含まれている。報告後、質疑は無く、全ての報告が了承された。
特に注目すべきは、令和2年度和歌山市一般会計補正予算案の上程である。予算額は1,517億2,653万4,000円にのぼる。中でも、新型コロナウイルス対策として中小企業支援やオンライン学習環境の整備に対する予算対応が重視されている。
また、議会は予算特別委員会を設置し、委員の選任も行った。これにより、速やかに新型コロナ対策に関する予算の詳細を審査する体制を整えた。委員の選任には、赤松良寛氏や堀良子氏などが名を連ねている。
議長の井上直樹氏が明日の委員会審査のために休会する旨を伝え、4月22日の次回会議を告知した。議会は新型コロナウイルスの影響を受けつつ、議員らは慎重に事態の推移を見守る姿勢を示している。地域住民の安全と経済の回復を目指す取り組みが求められている。